Googleスマートフォンと著作権問題 フィリップ・K・ディックの娘とLucasfilm社
21世紀の創造的経済活動にとって、特に著作権とGoogleの戦いは、実に興味深い。
ブレードランナーのネクサス1型とスター・ウォーズのドロイド
Androidスマートフォンが「Droid」という名称で発売されているが、GoogleはLucasfilm社から名称使用のライセンスを得ているらしい。
DroidはAndroidの省略形にすぎないと思っていたら、私が知らないだけなのだろうが、「ドロイド」はスター・ウォーズの中で初めて使われているそうで、Googleは訴訟沙汰を避けてルーカスフィルム社と話をつけたと。
まあ、ここまではいいだろう。
ところが、Nexus Oneが、ブレードランナーの標的であるNexus-6から取られた(盗られた)のではないかと、ブレードランナーの原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の亡くなっている著者の娘が、ちょっかいを出したがっていると。
Googleの『Nexus One』は『ブレードランナー』著作権侵害?(WIRED VISION):ニュース
偏執狂的なSFの天才フィリップ・K・ディックの娘であるIsa Dick Hackett氏は、新しいGoogle携帯電話『Nexus One』(ネクサス・ワン)に不満のようだ。
だが、Hackett氏が実際に正当性を主張して、父親の遺産からさらに甘い汁を吸おうとしたとしても、それは驚くことではないだろう。
この記事を書いたCharlie Sorrelは皮肉たっぷりである。
そして私が強調したかったのは、次の言葉
われわれがこのことから学べることは何だろう。まず明らかなのは、著作権の期間はもっと短くされるべきということだ(ディックは、27年前の1982年に亡くなっている)。
とにかく、日本で著作権が70年有効にすべきなどとは、正気の沙汰ではないということだ。
整理すれば、ディックはすばらしい小説を書いたものの、娘はその遺産で生きているだけだ。
この娘にGoogleが多額の金を支払った場合は、Nexus Oneにこの娘の強欲さの分だけ価格が上乗せさせられるかもしれないのである。
著作権は、最初のクリエーターには使い切れないお金が渡っても、才能や作品への対価だから当然である。
だがその遺族は、クリエーターの才能や作品に、どんな貢献があるというのか?
著作権は、偉大な創造者の子孫に生まれただけの凡人に、不必要な、排他的な権利を与え、次のクリエーターの誕生の邪魔をしているのである。
Googleは、こういった21世紀にはふさわしくない著作権とも戦っているのだろう。
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