影響は申告である、深刻する

購読している或るメールマガジンで、「影響は申告である」と書いてあった。
ほぅと唸った。もちろん「深刻」の誤変換であろうが、この筆者は単文節変換でもやっているのだろうか?
通常、ある程度の長さの文章をキーボード入力しているならば、最近のIMEはこのような誤変換は起こさないはずなのだが…

「えいきょうはしんこくである」と打ち込めば「影響は深刻である」となるものを、或いは「しんこくである」→「深刻である」となるはず。「しんこく」と「である」を文節区切りしない限り上の間違いは起こりようがない!
そこで「影響は申告」でGoogle検索してみた。が、大した成果は上がらない。
仕方ない、今度は逆に”深刻”の方を探して見る。驚いた。
「深刻する」でGoogle検索してみると出てくるではないか!
Google 検索: 深刻する
もしやと思って「危険する」「過剰する」をGoogle検索してみると…
Google 検索: 危険する
Google 検索: 過剰する
賢明な読者はお気付きだろが、一つは単なる?同音異義語の誤確定であるが、もう一つは何と、形容動詞の”さ行変格活用”である!この”さ変形容動詞”が静かにネットに眠っている…
「曖昧する」「安全する」「簡単する」「厳格する」「元気する」「公正する」
「公平する」「神聖する」「正確する」「正当する」etc.
数は多くないものの壮観である!そしてIMEも工場出荷時のままでは、上のような”形容動詞+する”なる言葉は全く出てこないはずなのだが、「○○」と「する」とを文節区切りして変換確定させてしまうと、悪いクセを覚えてしまう!
ついでに調子に乗って「軽快する」を検索。ををを、4,000件以上も出てきた!
Google 検索: 軽快する
よく見ると医療関連のところが多い、「症状が軽快した」といくらGoogleのページをめくっても疾病改善などの記事ばかりである。
おかしい!
この余りの数に驚愕して、念のため広辞苑で調べて見ると、ふ?ん、さ変(動詞?)もあるのね。
それでは、よきインプットライフを!